加工技術・素材・製品名から見る加工事例

エッチング加工 鑢(ヤスリ・やすり)・ディンプル加工

エッチング加工 鑢(ヤスリ・やすり)ディンプル加工 凸加工 凹加工 凹凸加工 

平井精密工業は、エッチング加工にて金属製の鑢(ヤスリ・やすり)をお手伝いさせて頂く事が有ります。

【金属鑢(ヤスリ・やすり)とは】
金属鑢(ヤスリ・やすり)は、細かな部分を研削する手動の工具となります。木材や金属を削って寸法を整えたり、小さな付着物を落とす等の目的で活躍しております。一般的には棒状の「棒ヤスリ」が多いですが、平井精密工業でお手伝いをさせて頂いている鑢(ヤスリ・やすり)は、エッチング加工による平状の金属鑢(ヤスリ・やすり)となります。
紙鑢(ヤスリ・やすり)と区別をする為に、金属鑢(ヤスリ・やすり)、金鑢(ヤスリ・やすり)とも呼ばれます。この金属鑢(ヤスリ・やすり)は、断面が「平」「丸」「半丸」「角」「三角」「先細」「鎬(しのぎ)」「楕円」「刀刃(かたなば)」「腹丸(はらまる)」「蛤(はまぐり)」「両甲(りょうこう)」「菱(ひし)」等の種類が有ります。エッチング加工を使用する事で、お客様の御要望に応じて、オリジナルデザインの鑢(ヤスリ・やすり)が作製可能となります。

【主なご使用用途】
爪削り、かかと削り(魚の目削りや角質削り)、プラモデル製作用等。

【主な使用材料】
ステンレス系材料(SUS304、SUS430、SUS301、SUS316等)
※ステンレス系材料の実績が殆どですが、鉄系材料や銅系材料等、様々な金属材料の加工検討が行う事が可能です。

【エッチング金属鑢(ヤスリ・やすり)の特徴】
平井精密工業のエッチング加工は、金属を腐食させて形状を形成する工法となります。凸を残したい箇所にレジスト(マスキング材)を塗布、凹みを作りたい箇所は金属表面をむき出しにし、エッチング液を当てる事により鑢(ヤスリ・やすり)の凹凸を再現する事が可能となります。金属表面上のレジスト有無につきましては、フィルムマスクを用いた転写方法により再現を致しますので、凸形状については「丸」「三角」「四角」「星」等、様々な模様を作製する事が可能となります。また凸形状のサイズを部分的に変える事により、濃淡をつける事も出来ます。この濃淡を利用し、鑢(ヤスリ・やすり)内に絵柄を設ける事も出来ます。

写真エッチングはこちらの応用となります。さらに凹み部の深さ(深度)調節も可能です。例えば、爪削り用の鑢(ヤスリ・やすり)は、凹みを浅めに仕上げる事で役割を果たしますが、かかと削り用の鑢(ヤスリ・やすり)は、凹みの深度が浅いと目的が達成出来ない為、深めの仕上がりにします。
ご使用用途に合わせて凹み部の深さ(深度)調節の検討が出来ますので、お申し付け下さい。簡易的なデザインしかない、頭の中でのイメージしかない、現物のサンプルしかない、等の場合でも、ご相談を頂ければ、図面の作画からお手伝いをさせて頂く事が可能です。