素材の厚み調整
エッチング加工 素材の厚み調整 板厚落とし
【対応可能な金属板の厚み調整について】
金属材料(厚みのバリエーションを含む)の豊富なラインナップが平井精密工業のメリットとして挙げられます。
例としてですが、SUS304材では、最薄0.005mmから0.01、0.015、0.02mm…と0.005mm刻みの箔材、0.1mm以上では0.05mm刻みにて材料の保有を行っており、様々なニーズにお応えする体制を整えております。
製造装置構成の複雑化・高精度化の加速に伴い、装置に使用するシム・スペーサーにおいても一般市場には無いスペックの厚みをご要望頂くケースが有ります。
例えば、t0.52㎜といった特殊な厚みが必要と致します。t0.52㎜という厚みは、一般的材として材料メーカーでの取り扱いが基本的には有りません。その為、この厚みの母材を特注で生産する事になります。その場合、材料の最小製造重量が数百kgとなり、納期・コスト面でのデメリットが発生致します。このようなケースでは、t0.52㎜自体を使用を断念される事が多々有るようです。
カットした板材を圧延や研磨を行い、t0.52㎜にすると方法もありますが、納期の長期化が考えられます。
また、t0.5㎜とt0.02㎜を別々で作製して重ねて使用するといった方法も有りますが、複数種類を作製する分のコストがネックになる事が懸念されます。
そこで平井精密工業では、エッチングの加工技術を活かして母材の厚みを自在にカスタマイズすることが可能です。エッチング液を金属板全面に当て腐食させる事により金属の厚みを調整します。
例:t0.6㎜の母材→表裏面にエッチング液を当ててt0.52㎜に調整。母材のサイズ等により狙える厚み公差は異なってきますので、都度ご相談を頂けますよう宜しくお願い致します。
このようにエッチングの加工技術を利用して厚みを自由に調整することが可能です。
【エッチング液での厚み調整加工のメリット】
■安価に作製する事が出来る。
エッチング加工による厚み調整は、母材を一から作製する事と比較して、安価に対応する事が可能です。
■短納期対応での対応が可能。
厚み調整加工の納期は、通常エッチング加工の納期に+α数日にて対応可能です。
■小ロットでの対応が可能。
最低作製数量のご指定は必要ございません。1個分からでも対応可能です。
【エッチング液での厚み調整加工のデメリット】
エッチング液で表裏面を腐食させる為、面は荒れた状態(梨地状態)となってしまいます。
様々な厚みを使用する事が必要な場合でも、平井精密工業では、この厚み調整加工(板厚落とし)によりオーダーメイドでご希望の厚みを再現する事が可能です。ご紹介致しましたSUS304以外の材料でも対応が可能です。特殊な厚み、一般市場では取り扱いが無い厚みの製品製作が必要な際は、是非お気軽にご相談頂けますよう、宜しくお願い致します。