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ファイバーレーザー加工(SUS/ステンレス)

ファイバーレーザー加工 ステンレス SUS

【ファイバーレーザー加工 掲載サンプル仕様】

■材質:SUS430-2B
■板厚:t2.0
■製品サイズ:50×60
■最小幅残し:0.15mm

掲載しているサンプルは板厚2mmに対し、0.15mmの残しをファイバーレーザー加工にて実現致しました。平井精密工業が得意としているエッチング加工では通常、残し幅は板厚の半分程度(板厚2mmの場合、残し幅1mm)が限界値となります。しかし、ファイバーレーザー加工では板厚に対し、10%程度(板厚2mmの場合、残し幅0.2mm)の残し幅でも形状を仕上げる事が出来ます。

 

【ファイバーレーザーの原理】

ファイバーレーザーは、媒質に光ファイバーを用いた固体レーザーの1種です。光ファイバーのコアには屈折率の高い希土類元素(Yb)が添加されており、光がファイバーの内部で反射し増幅させる事で出射されます。

 

【ファイバーレーザー加工の特徴】

レーザー加工では、プレス加工のように金型を用意する必要がなく、プログラムさえ作成すれば金型無しで加工出来る事が特徴です。初期費用が掛からない為、少量の場合エッチング加工、プレス加工に比べて短納期対応や、価格でのメリットを出す事が出来ます。
また、ファイバーレーザーのレーザー光の径はΦ0.035~φ0.17と非常に小さく、優れたビームクオリティを持つ為、複雑微細な形状でも高品質に加工する事が可能です。CO2レーザーでは加工が困難だったAⅼ(アルミ)、Cu(銅)の薄板非鉄金属の切断、微細な形状への対応も可能です。クリーンカット(窒素切断)により、ファイバーレーザー加工後の歪み、端面ヤケ、錆が少ない事に加え、平井精密工業では、厚み方向へのバリ除去まで対応を実施致します。

 

【対応可能材料】

SUS(ステンレス)以外にも、Aⅼ(アルミ)、Cu(銅)、真鍮、Fe(鉄)、珪素鋼板、Ti(チタン)、MO(モリブデン)、W(タングステン)、NI合金、インコネル、パーマロイ等。 こちら以外の材料についても、ご相談を頂ければ加工トライを行う事が出来ます。

 

【対応可能な厚み】

■SUS(ステンレス):t0.1~t5.0
■Aⅼ(アルミ):t0.1~t6.0 ※純アルミ材は要相談。
■Cu(銅):t0.1~t4.0
■真鍮:t0.1~t5.0
■鉄:t0.1~t9.0

 

【対応可能数量】

数量は1個からでも対応しております。試作だけでなく量産についても是非ご相談下さい。

 

【ご使用用途】

自動車部品、製造装置、治工具関連、放熱板、バスパー、端子、パワー系リードフレーム、銘板、メタルマスク、フィルター等。

 

【平井精密工業の特徴】

ご要望に応じてエッチング加工、ファイバーレーザー加工等、ベストな加工方法をご提案を致します。平井精密工業は、エッチング加工とファイバーレーザー加工を社内で対応しております。画像処理による位置合わせ技術を利用し、エッチング加工とファイバーレーザー加工の複合加工で3D形状(段差加工)をご提案する事が出来ます。